INTRODUCTION
溶解アセチレン容器製造
当社では、1963年(昭和38年)に高多孔度で軽量な溶解アセチレン容器を開発、生産開始以来今日まで、世界中に200万本を超える容器を出荷してきました。現在は、国内で約50%のシェアを占めています。原材料から製品まで一貫した厳正な検査と品質管理を行うことにより安定した確実な容器の生産・出荷を行い、今日まで1件の事故もなく皆様にご愛用頂いております。当社の多孔質物は珪酸カルシウムマスで、容器内で一塊の固形に形成し、高多孔度で軽量な特徴も兼ね備えた優秀な製品です。また、高圧ガス保安協会が行う多孔質物性能試験に合格し、その安全性も認められております。
溶解アセチレン容器とは
アセチレンガスは不安定なガスの為、他のガスのように加圧して充填すると危険な為特殊な容器に充填されています。容器内部は隙間なく多孔質物(珪酸カルシウム固形物)が詰められ、これに溶剤(アセトン・DMF) を浸透させています。これらの溶剤にアセチレンガスを加圧溶解することによって安全に取り扱うことが出来ます。
- 国内外に200万本を超える容器を出荷し、事故は0
- 多孔度が90%~92%と高い
- カサ比重が0.24~0.27kg/ℓと軽い
- ガス充填放出性能が良好
- 高圧ガス保安協会が行う【アセチレン容器多孔質物性能試験】の合格認定品
多孔質物(マス)とは
1896年にフランスで考案され、当初の多孔質物として珪藻土、カボック、絨毛などの材料が使用されていました。国内では、1910年にスウェーデンのAGA社から輸入され灯台用に使用されており、主として木炭粒が使用されたため木炭マスと呼ばれました。
1962年頃より国内で高多孔度容器の研究開発が盛んになり、関東アセチレン工業(株)により 1963年に日本最初の高多孔度・軽量容器が開発され実用化されました。この多孔質物は珪酸カルシウムボードを砕いて容器に充填されたので珪カル粉粒マス(アセチライト)と呼ばれていました。
1965年に関東アセチレン工業(株)が固形多孔質物容器を開発し実用化致しました。
ほぼ同時期(数カ月遅く)他社でも固形多孔質物を開発し実用化に成功しました。(2006年3月まで製造販売)2006年4月に関東アセチレン工業(株)が新型のノンアスベストマスの開発・実用化に成功し現在に至っております。